超基础日语古典文法内容摘要:

終 う |。 体 うる |こと 已 うれ |ど 命 えよ |。 「え・え・う・うる・うれ・えよ」と、ア行下二段に活用しています。 ア行に活用する語は、「得(う)」一語です。 これは次のヤ行活用・ワ行活用との関連で重要です。 「心(こころ)得(う)」(心得る・理解する)もありますが、これはもちろん「得(う)」との複合語です。 $9 ヤ行下二段活用をア行と間違えないこと ○煙も 見え ず、雲もなく、(「見え」は「ず」の前にあるので、未然形) 「見え」の活用表を書くと、次のように間違える人が多いです。 未 見え |ず 用 見え |たり 終 見う |。 体 見うる|時 已 見 うれ|ど 命 見えよ|。 未然・連用が「え・え」なので、これを「あいうえお」の「え」と早合点すると、ア行下二段活用になってしまいます。 しかし、 ア行活用は「得(う)」一語しかない ので、これは「やいゆえよ」の「え」です。 「見え」はア行ではなく、实は、ヤ行下二段活用で、終止形は「見ゆ」です。 「見ゆ」(ヤ行下二段)の活用表 は、 未 見 え |ず 用 見 え |たり 終 見 ゆ |。 体 見 ゆる |こと 已 見 ゆれ |ど 命 見 えよ |。 古語にはヤ行、つまり「やいゆえよ」「ヤイユエヨ」があるということを覚えてください。 ○敵艦| | 見ゆ。 (終止形) 敵艦|が|見える。 ○遠く| 見ゆる |山(連体形) 遠く| 見える |山 などと言います。 ○刑場の露と 消え たり。 (連用形)(刑場の露のように消えた。 ) ○火と 燃え て、(連用形) ○丘を 越え て、(連用形) ○空腹を 覚え ず。 (未然形)(空腹を感じない。 ) これらの語尾の「え」も、ア行ではなくヤ行の「え」ですから、終止形は ○刑場の露と 消ゆ。 ○火と 燃ゆ。 ○丘を 越ゆ。 ○空腹を 覚ゆ。 となります。 「パリ 燃ゆ。 (パリが燃える。 )」な どという言葉もあります。 $10 ワ行下二段活用をア行と間違えないこと 「木を 植う。 」(木を植える。 )の「植う」の活用表を書いてください。 未 植え |ず 用 植え |たり 終 植う |。 体 植うる|こと 已 植うれ|ど 命 植えよ|。 一見パーフェクトに見えるが、これは大間違い。 ア行活用は「得」の一語 だから。 では、どうすれば正解か。 正しい 「植う」(ワ行下二段)の活用表 は、 未 植 ゑ |ず 用 植 ゑ |たり 終 植 う |。 体 植 うる |こと 已 植 うれ |ど 命 植 ゑよ |。 古語にはワ行「 わゐうゑを・ワヰウヱヲ」があるのです。 「植う」はワ行下二段活用。 「据う」(据える)「飢う」(飢える)などの「う」もワ行の「う」で、これらもワ行下二段活用です。 $11 サ行変格活用の終止形は「す」 現代語の「する」という動詞は、古文では「す」と言いました。 「練習する。 」は「練習す。 」、「会見する」は「会見す。 」、「飛躍する。 」は「飛躍す。 」… サ変は「す」と「おはす」の二語しかありませんが、「…す」という複合動詞は沢山あります。 「練習す」(サ行変格)の活用表 を書いてみましょう。 未 練習 せ | ず 用 練習 し |たり 終 練習 す |。 体 練習 する |時 已 練習 すれ |ど 命 練習 せよ |。 語尾が「せ・し・す・する・すれ・せよ」と活用しています。 サ行下二段活用なら「せ・せ・す・する・すれ・せよ」ですが、それとは連用形が違う特殊な活用なので、サ行変格活用と呼んでいます。 ここで、複合サ変動詞についてまとめておきましょう。 これは古文でも漢文でもきわめて重要です。 $12 複合サ変動詞の見分け方 複合サ変には色々の種類があるが、 Ⅰ. 中国語との複合、 Ⅱ. 日本語との複合、の二種類に大別されます。 Ⅰ. 中国語との複合 ○熱心に 練習し て、 ○しっかり 勉強せよ。 ○乃木将軍と 会見す。 ○万事 休す。 ○意気に 感じ て 、(ガッツに感動して、) ○函館支社に転勤を 命ず。 このように、 漢字の音読みにサ行音(し・す・せ)・ザ行音(じ・ず・ぜ)が付いたものは複合サ変 です。 漢字の音読みの語は、もともとの日本語ではなく、中国語ですから、これは外国語との複合語です。 そういうものは、現代でも、「トレーニングする」「アルバイトする」など、沢山あります。 Ⅱ. 日本語と の複合 ○ 心し て 降りよ。 (注意して降りろ。 ) 上の「心す」のように、日本語の名詞と複合したサ変動詞があります。 ○我が子を かなしうす。 (「愛(かな)しく+す」がウ音便化したもの)(我が子をいとしく思う。 ) ○名誉を 重んず。 (「重く+す」が撥音便化したもの)(名誉を重んじる。 ) 上のように、日本語の形容詞連用形と複合したサ変動詞があります。 ○花 然(も)えんと| 欲 ( ほつ ) す。 花が咲こ うと| している。 漢文によく使われる「欲す」も複合サ変です。 これは、「望む」という意味の古い動 詞「欲(ほ)る」の連用形「ほり」に「す」が複合して「ほりす」となり、さらに促音便化して「ほつす」となったものです。 「不欲」は「欲せず」と書き下します。 余談ですが、「欲(よく)」は音読み、「欲(ほっ)す」は訓読みです。 ○汲めど | 尽きせ |ぬ |泉の水。 汲んでも| 尽き |ない|泉の水。 「尽きす」も「尽く」の連用形「尽き」に「す」が複合したもので、「欲す」と同じ構成の複合サ変です。 ○為(な)す・致(いた)す・試(ため)す…四段 ○伏(ふ)す(「臥す」とも書く)」…四段・下二段 ○馳(は)す・失( う)す…下二段 これらは、漢字の音読みでも日本語との複合でもないので、複合サ変ではありません。 $13 複合サ変動詞の未然形は間違いやすい ○板垣死すとも自由は 死せ ず。 ○稚内支社に転勤を 命ず。 「死す」「命ず」は終止形、「死せ」は「ず」に続いているので未然形。 サ変の「死す」の「し」は音読み、ナ変の「死ぬ」は訓読み。 「死」は音と訓がたまたま同じです。 漢文で「死」を動詞に読む時は、サ変に読み、ナ変には読みません。 「板垣死すとも自由は死せず」は漢文調のキリッとした表現。 和文調なら「板垣死ぬとも自由は死 なず」となり、女性的な柔らかい感じになります。 ○今日も一日 勉強せ ず。 ○今日も一日 練習せ ず。 ○異変を 感ぜ ず。 ○疑わしきは 罰せ ず。 「勉強せず」「練習せず」という未然形は間違えないが、「 感ぜ ず」「 罰せ ず」の未然形は「 感じ ず」「罰しず」などと間違いやすい。 これらは「感じない」「罰しない」という現代語の活用で、古語ではありません。 ①知らぬ。 存ぜ ぬ。 ②正直に 白状せ ざるを得ず。 「存ぜ」「白状せ」は未然形です。 ①は平安時代の古典文法なら、「知らず。 存ぜず。 」が正しいです。 ○ 愛さ ずにはいられない。 「愛す」は現代語では五段活用とサ変の二通りに使われ、「愛さない」「愛しない」などと言いますが、古語では当然サ変ですから、未然形は「愛せ」、「ず」を付けると「愛せず」です。 これは可能動詞ではありません。 $14 「命ず」「感ず」なども「ザ変」ではなく「サ変」と呼ぶ ○網走支社に転勤を 命ず。 ○計画に変更を 生(しやう)じ たり。 ○異常を 感ぜ ず。 このように複合したときの活用語尾が濁音化しても、「ザ行変格活用」とは呼ばず、「サ行変格活用」と呼びます。 これは本来のサ変部分の直前の音が 「い」「う」「ん」などの時、卖に発音の都合上濁音化しただけで、本質はサ変だからです。 $15 上一段活用の連用形は、漢字で書いても平仮名で書いても一文字 上一段活用は現代語とほぼ同じなので簡卖です。 「見る」(マ行上一段)の活用表 未 見 |ず 用 見 |たり 終 見る |。 体 見る |こと 已 見れ |ど 命 見よ |。 語尾変化は「i・i・iる・iる・iれ・iよ」です。 「る・る・れ・よ」の部分がはみ出していますが、そこを無視して始めの文字だけに注目すると、「見(み)」しかありません。 そこで、「マ 行の上(この文章は横書きですが、縦書きなら中央より上)の一段(ま み むめも)に活用する」という意味で、「マ行上一段活用」と名付けました。 ちなみに、上一段活用と下一段活用は、「i」と「e」が入れ替わっています。 上一段 i ・ i ・ i る・ i る・ i れ・ i よ 下一段 e ・ e ・ e る・ e る・ e れ・ e よ 上一段動詞には、共通の「形」があるということに注意してください。 未然形と連用形を眺めてみましょう。 「見(み)」「着(き)」「居(ゐ)」「射(い)」「率(ゐ)」「用ゐ」「顧み」 「用ゐ」「顧み」は「持ち+居」 「返り+見」の複合語なので例外。 それ以外は、漢字で書いても平仮名で書いても一文字という形をしています。 次に終止形を眺めてみましょう。 「見る」「着る」「居(ゐ)る」「射る」「率(ゐ)る」「用ゐる」「顧みる」 「未然形・連用形+る」という形をしています。 「上一段活用は、未然形・連用形が漢字で書いても平仮名で書いても一文字で、終止形はそれに「る」をつけた形」 という着眼は 上二段活用を上一段活用と間違えないため に役立ちます。 $16 ワ行・ヤ行上一段活用をア行と間違えないこと ○馬より|降り | 居 |て、 馬から|降りて|座っ|て、 の「居」の活用表を平仮名で書いてください。 未 い |ず 用 い |て 終 いる|。 体 いる|時 已 いれ|ど 命 いよ|。 これは間違い。 これだとア行上一段活用になるが、 ア行活用は「得」(下二段)の一語 だから。 正解はワ行上一段で、正しい 「居る」(ワ行上一段)の活用表 は、 未 ゐ |ず 用 ゐ |たり 終 ゐる |。 体 ゐる |時 已 ゐれ |ど 命 ゐよ |。 です。 「率る」も平仮名にすると同じで、「ゐる」です。 これは現代語では「率(ひき)いる」が使われています。 ○弓を射(い)る。 「射る」も、一見、ア行に見えますが、实は、ヤ行です。 これは「弓(ユみ)」「矢(ヤ)」「遣(ヤ)る(こちらから向こうへ行かせる・投げる)」「槍(ヤり)(「遣る」の名詞形)」などと語源が同じと考えられるのです。 入試や定期試験には出ません。 $17 上二段活用を上一段活用と間違えないこと 上二段活用の活用語尾は、「i・i・u・uる・uれ・iよ」です。 これは下二段活用の「e・e・u・uる・uれ・eよ」のeをiに置き換えると自動的に出来ます。 上二段 i ・ i ・u・uる・uれ・ i よ 下二段 e ・ e ・u・uる・uれ・ e よ と並べてみると分かりやすいでしょう。 ちなみに、上一段活用と下一段活用にも同じ関係があり、iとeが入れ替わっています。 下一段 e ・ e ・ e る・ e る・ e れ・ e よ 上二段活用も下二段活用と同じで、終止形・連体形・已然形が現代語と違う形なので、「i・i・u・uる・uれ・iよ」を憶えないと、必ず間違えます。 その間違いの発見の仕方。 ○蝦蟇(がま)は己(おのれ)の醜き姿を 恥ぢ て、タラーリ;タラリ;と油汗を;…(蝦蟇の油) 「恥ぢ」は連用形です。 この活用表を書く時、 現代語の感覚で、 未 恥ぢ |ず 用 恥ぢ |たり 終 恥ぢる|。 体 恥ぢる|こと 已 恥ぢれ|ど 命 恥ぢよ|。 とすると、上一段活用になってしまいます。 しかし、連用形の「恥ぢ」は、 「上一段活用の未然形・連用形は、漢字で書いても平仮名で書いても一文字」 という着眼点に反します。 故にこの活用表は間違い。 正しい活用は、 「恥づ」(ダ行上二段)の活用表 未 恥 ぢ |ず 用 恥 ぢ |たり 終 恥 づ |。
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