枕草子
枕草子日语原文
よりきたる者どもなどぞ、「殿は何にかならせ給へる」など問ふ。 筓には、「何の前司にこそは」と、必いらふる。 まことに頼みける者は、いみじう歎かしと思ひたり。 翌朝になりて、隙なくをりつる者も、やうやう一人二人づつすべり出でぬ。 ふるきものの、さもえ行き離るまじきは、來年の國々を手を折りて數へなどして、ゆるぎ歩きた るも、いみじういとほしう、すさまじげなり。 よろしう詠みたりと思ふ歌を
よりきたる者どもなどぞ、「殿は何にかならせ給へる」など問ふ。 筓には、「何の前司にこそは」と、必いらふる。 まことに頼みける者は、いみじう歎かしと思ひたり。 翌朝になりて、隙なくをりつる者も、やうやう一人二人づつすべり出でぬ。 ふるきものの、さもえ行き離るまじきは、來年の國々を手を折りて數へなどして、ゆるぎ歩きた るも、いみじういとほしう、すさまじげなり。 よろしう詠みたりと思ふ歌を